「若い世代へ日本茶の魅力を伝えたい」老舗が挑んだ新商品企画
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「若い世代へ日本茶の魅力を伝えたい」老舗が挑んだ新商品企画

「日本茶文化を後世に伝えたい」とご相談いただいたのは、宇治茶の加工・卸をされている都茶寮様。茶葉の需要減少に危機感を抱き、若年層向けの新商品を開発されていました。

都茶寮様が大切にされていたのは、茶葉から淹れた日本茶の美味しさを伝えること。そんな思いを実現するべく、オリジナル商品の開発をプロデュースしました。

顧客視点で考える商品開発

ターゲットは30代女性に設定。「オフィスで手軽に淹れる、本格ボトルティー」というコンセプトが完成しました。

オフィスでの利用シーンに合わせ、1パックで3~4煎淹れられて、風味は8時間持続するティーバックを開発。顧客視点の企画で、生活のなかに「茶葉から日本茶を淹れる」機会が復活しました。

新商品を市場に定着させる手法として、ブランディングを採用。商品の裏側に流れるストーリーをブランドデザインとして表現し、独自の世界観を創りあげます。

ネーミングは「thé to thé KYOTO(テトテ京都)」を提案。「The」はフランス語で「お茶」。「茶農園から直接お客様へ、新たな日本茶の楽しみ方を提案する」という意味を込めました。

商品開発の集大成として、クラウドファンディングに挑戦。目標に対して115倍の支援が集まり、大きな手応えが得られました。

ストーリー性で市場浸透を後押し

最後に販路開拓です。発売前にはプレスリリースを発表。クラウドファンディングの成功実績を掲載し、話題性を意識した発信で拡散を狙いました。

オンラインショップは、コンセプトや利用シーン、茶農家としての都茶寮様の思いを紹介。商品のストーリーを伝えるブランドサイトの役割も兼ねています。バイヤーに向けてブランド紹介ができ、販路開拓にも貢献する仕掛けです。

2019年に発売された「thé to thé KYOTO(テトテ京都)」。発売直後から多数のメディアに取り上げられ順調なスタートを切りました。

商品開発から3年が経ち、オンラインショップと小売店での売上はほぼ同等に。受け継がれてきた伝統の「本質的な価値」は変えず、時代に合わせて変化させる。そして、顧客視点で価値を伝えて、新たな需要を創出。革新的なビジネス展開で、市場を牽引する存在へと躍進されています。

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若い女性の心を掴み、発売直後から販路拡大を続ける日本茶ブランド「thé to thé KYOTO(テトテ京都)」。作り手の想いを体現し、お客様から愛される商品へ。商品企画やブランド立ち上げのポイントをホワイトペーパーにまとめました。新商品をお考えの方のヒントにしていただけますと幸いです。


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